えっ？　ピロリ菌が関係しているのは「胃がん」なんじゃないの？

2022年のブログ「胃カメラはどのくらいの間隔で受ければいい？」でも触れましたが、ピロリ菌の感染が過去にあったか、なかったかで胃がんになるリスクは大きく異なります。

胃がんの「犯人」として有名なのは、今や一般の方にもよく知られているピロリ菌。

ピロリ菌の感染は胃がんの大きなリスクであり、除菌することで胃がんの発症を約3割程度抑えられます。

10年以上にわたってアジアの発展途上国に出向き、実際に胃カメラ検査を行ってこられた大分大学の山岡先生の報告が、2023年12月の日本消化器内視鏡学会雑誌に載っていました。

阪神優勝に浮かれ切った日本シリーズのブログで、もはやすっかり忘れ去られていると思いますが、先々週のブログは「ベジタリアン食の方はそうでない方より胃がんのリスクが約6割も減る！」という内容でした。

最近、ベジタリアンやヴィーガンといった菜食生活を送る人が増えています。

胃カメラを受けた患者さんから、検査後に「次はいつ受けたらいいんでしょうか？」というご質問をいただきます。

胃がんリスク検診（ABC検診）とは、ピロリ菌感染の有無を調べるヘリコバクター・ピロリ抗体検査と、慢性胃炎が引き起こす胃粘膜の萎縮を調べるペプシノゲン検査の２つを組み合わせて、胃がんになりやすいかどうかを危険度別にA、B、…

昨日のニュースで、国内有数のがん専門病院である「がん研有明病院」の昨年の胃がんの手術件数が例年に比べて3割も減り、とくに最も早期のステージ１Ａの胃がん手術については半減したとの報道を目にしました。