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ひだ胃腸内視鏡クリニック

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胃の「機能」は何をきっかけにおかしくなる?

胃の「機能」は何をきっかけにおかしくなる?

「胃が痛い」や「胃がもたれる」といった機能性ディスペプシア(FD)の症状は、患者さんにとってとてもつらく、生活の質を大きく低下させてしまいます。

では、胃の機能は何をきっかけにおかしくなるのでしょうか?

FDの発症の原因は明確になっていませんが、ストレスや過労などが大きく関わっていると考えられています。
精神的・肉体的なストレス、過労、緊張状態が長く続くと、胃の機能に影響を及ぼし、さまざまな症状が引き起こされます。
現代日本は、便利で快適な生活になった反面「ストレス社会」とも言われており、FDは代表的な現代病の一つです。

ここで突然ですが、「プラセボ効果」ってご存じでしょうか?
効き目ある成分が何も入っていないデンプンなどで作られた偽薬(プラセボ)を服用しても、患者さんの薬が効くという思い込みで、病気の症状が良くなることがあります。これをプラセボ効果と言います。

FDの患者さんはプラセボ効果が40〜50%もあると報告されています。つまり薬効の無いはずのデンプンを飲んだだけで、半分の方の症状が良くなってしまうのです。これは、いかにFDにおいて精神的な要因が大きいかを裏付けています。
実際、FD症状で受診された患者さんに聞くと、ストレスがきっかけになって胃の調子が悪くなったという方がよくいらっしゃいます。

また、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染やサルモネラ菌感染など胃腸の感染症が胃腸の不調を来すきっかけになる場合もあります。FDの症状があって、ピロリ菌がいると分かった場合には、除菌治療で症状が良くなる方がおられます。

他にも、生まれつきFDになりやすい体質の人がおられることも分かっていますし、飲酒、喫煙、不眠などの生活習慣の乱れもFDの原因になります。

FDをどう治療するかについては、またの機会に書きたいと思います。

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