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ひだ胃腸内視鏡クリニック

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胃腸内科 / 内視鏡内科

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神戸新聞に載りました

神戸新聞に載りました

今朝(2021年11月21日)の神戸新聞に載りました。

 

「えっ・・・先生、何かやらかしたの?」

「そう言えば目つきが怪しかったかも・・・」

 

いえいえ、もちろん悪いことをして載った訳じゃありません。

 

ウチは、患者さんにもスタッフにもやさしいオフホワイト企業ですからね。

(←ホワイトとちゃうんかい!)

 

毎月第3日曜日に神戸新聞に掲載される「賢く受診!健康診断活用術」というシリーズで「大腸がん検診」が取り上げられることとなり、この度取材を受けたのです。

 

新聞社からホームページへの転載許可が下りましたので掲載させていただきます。

クリニックの待合にも記事を掲示しております。

 

さて、わたしのブログでも大腸がんのことは、これまでに度々取り上げてきました。

 

ブログを読んでいただいている方はご存じだと思いますが、大腸がんは「日本人が最も罹りやすいがん」です。

毎年、新たに大腸がんと診断される方は15万人を超え、およそ5万人の方が大腸がんで命を落としています。

 

ところが・・・

 

「今、日本人が一番に注意しなきゃいけないがんは、大腸がんだ!」というこの大切な情報は、一般の方々にはまだまだ認知されているとは言えません。

 

内視鏡メーカーのオリンパス株式会社が全国の18,800人を対象に調査した結果をまとめた「胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査白書2021」によると、

 

・女性の死因として一番多いがんが大腸がんだと認識している人は20.9%にとどまる

・大腸がんの早期発見・治療による5年生存率が90%以上だと知っている人は20~30%にとどまる

・大腸がん検診(便潜血検査)を毎年受診している人は42.7%にとどまる

・便潜血検査が陽性でも14.4%が自己判断で「精密検査を受けていない」

・大腸内視鏡検査(大腸カメラ)について86.5%が「つらいイメージ」を持っている

 

などなど、いまだに正しい知識があまり浸透していない現状が明らかとなっています。

 

そして、ここ兵庫県の大腸がん検診受診率は、残念ながら全国平均を下回っています。

実は、今から5年前の2016年にも神戸新聞からの取材を受け、大腸がん検診受診を呼びかける内容の記事を掲載していただきました。

しかし、その後もこの地域の大腸がん検診受診率が向上した訳ではありません。

 

もっともっと、大腸がんの危険性や大腸がん検診の重要性がみなさんに届くように、啓もう活動や情報発信を続ける必要性を感じています。

 

これまでのブログでもお伝えしているように、大腸がんは、前がん状態の良性ポリープ(腺腫)を取り除くことで「予防できる」数少ないがんです。

実際、大腸がん検診の受診率が高いアメリカでは、大腸がんになる患者さんがどんどん減っています。

日本人に比べて大腸がんのリスクになる赤身肉や加工肉をあれだけ食べ、酒を大量に飲み、肥満率も圧倒的に高いのにも関わらず・・・それでも減っているのです。

これは検診をきっかけに、良性ポリープの切除による大腸がんの予防が進んでいる結果だと考えられます。

 

日本人の大腸がんも、検診の受診率を上げれば(もしくは大腸カメラを40歳以上の年齢で思い切って受ければ)、間違いなくアメリカと同様、いや、内視鏡検査や治療の技術の高さを考えると、それ以上に減っていくはずです。

大腸がん検診は「受けなきゃ損!」です。

 

今回の新聞記事が一人でも多くの方の目に留まり、大腸がん検診を受けて頂けるきっかけになればと思っています。

 

西宮市田中町5-2西宮駅前メディカルビル3F

「ひだ胃腸内視鏡クリニック」院長 樋田信幸の公式ブログ

 

日本消化器内視鏡学会専門医

日本消化器病学会専門医、評議員

日本消化管学会胃腸科専門医

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