おもろない関西人
最近は3週に1回のペースでやってくる、みなさまお待ちかねの(いや、誰もお待ちでないわ)どうでもよい息抜きブログです。
関西人、とくになにわ男子にとって
「カッコいい!」よりも
「イケメン!」よりも
最高に嬉しいほめ言葉と言えば、
ダントツで・・・
「お前、おもろいな〜!」
です。(当社調べ。知らんけど。)
逆に、「お前、おもんないんじゃ!」は何よりも関西人のハートにグサァッと突き刺さる最大の屈辱。
「アホ」「ボケ」「カス」「死ね」よりもはるかにクリティカルヒット!の大ダメージを与えられます。
さて、コロナ禍の前には全国を飛び回って数多くの医療講演を行っていたわたしですが、そこで関西人のよからぬ血がムズムズと・・・
要は
「先生の話って分かりやすいですね〜」
ではなく、
「やっぱり、関西の人っておもしろいですね〜」
って言われたい願望。
(いや、もちろん分かりやすい内容の講演にするのは大前提ですよ。)
でも、講演中に笑いを取るのって、むちゃくちゃハードルが高いんです。
いや、よく考えたら、真面目な医療の講演で笑いを取るなんて無理やし。
そんなにむちゃくちゃウケてる人、見たことないし。
いや、でも、ちょっとでもウケてたら、何かくやしいし。
そんで、欲張ってウケ狙いのスライド入れてみると・・・
講演中でそのスライドが一番緊張するし。
結局「ダダすべり」か「苦笑止まり」やし。
そのあとテンション下がってグダグダになるし。
そもそも、話す相手はお堅いお医者さんばっかりですからね。
会場の雰囲気的にも、爆笑はありえへん。
そう、結論・・・客層が悪いわ。(←いや、言い訳がひどいわ)
・・・で、結局、ウケ狙いは潔く諦めました。
それやのに、
「関西人なのにすべってる・・・」
とか、
「あれ? あのヒト、関西人なのにオチがない・・・」
みたいな空気、やめてほしいわー。
サンバが踊れないブラジル人だっておるんやで。
コーヒーが苦手なコロンビア人だっておるんやで。
ソーセージが嫌いなドイツ人だっておるんやで。
寒がりなホッキョクグマだっておるんやで。
オケラだって、アメンボだって、
みんな みんな生きているんやで。
(なんの話や?)
そう、わたしみたいに、たいしておもろない関西人だっておるんやで。
生粋の大阪人や言うても、
別に、そんなに粉もん好きちゃうし。
別に、カバンにあめちゃんなんか入れてへんし。
別に、「茶ぁしばきに行く?」とか言わへんし。
そりゃ、「行けたら行くわ」ってすぐ言うけど。
そりゃ、「知らんけど」ってすぐ言うけど。
そりゃ、生まれる前から阪神不安・・・とちゃうわ。阪神ファンやけど。
(胎教がすでに六甲おろし)
十把一絡げに「関西人=おもろい」ってひとくくりにせんといてほしいわ。
えっ? だれも医療の講演に笑いなんか求めてないって?
えっ? ただの関西人の被害妄想やって?
いやいや・・・
関東人から浴びせられる恐怖の一撃
「関西人なんだからさぁ、何かおもしろいこと言ってみてよ。」
・・・に、今までどんだけの関西人が討ち死にしてきたと思ってるんや?
そんな雑っついフリで、おもろい返しなんてできるかっ!?
芸人でも無理やっちゅうねん。
そこに、「関西人なのにあんまりおもしろくないよねぇ・・・」っていう追い打ち掛けられた日にゃあ・・・
万死に値するわ。
関西人にとって「おもろいか、おもろないか」は、それぐらい死活問題やねん。
えっ? 大げさって?
えっ? このブログもウケ狙いすぎって?
どうやら50歳を過ぎても、まだまだ「おもろい」って言われたい関西人の煩悩の火は消えていないようです。
おもろない関西人やけど、いつか講演で爆笑とったるで〜。
(いや、その前に講演の中身な〜!)
西宮市田中町5-2西宮駅前メディカルビル3F
「ひだ胃腸内視鏡クリニック」院長 樋田信幸の公式ブログ
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医、評議員
日本消化管学会胃腸科専門医