日本で最もお酒に弱いのは何県民?
お酒の話の続きです。
面白いことに、日本国内でもお酒に強い地域と弱い地域がはっきりと分かれています。
北海道から沖縄まで5000名以上の日本人を対象に調べたところ、北海道、東北、九州、沖縄地方にのんべえタイプのNN型遺伝子の割合が多く、中部・近畿地方に飲めないタイプであるD型遺伝子が多く広がっていることが分かりました。
ALDH2の遺伝子が飲めるタイプ(N型遺伝子)の割合
どうりで、東北や九州に講演に行くと、めちゃくちゃ飲まされるわけだ・・・(いや、自ら飲んでるだけか?)
日本人のルーツは、大陸と陸続きだったころに日本列島に渡った縄文人と、その後に中国や朝鮮半島から渡来して本州に広がった弥生人に分かれます。遺伝子的に見ると、縄文系の多くは酒が飲めるタイプ、弥生系は突然変異によって酒に弱くなったタイプが多く、どうもこの分布と関係しているようです。
のんべえ遺伝子を持つ国内最強(最恐?)の県は秋田県で、2位は鹿児島県。
逆に、飲めない人が多い最弱の県は三重県で、2番目に弱いのは愛知県です。
わが関西は…大阪41位、兵庫29位、京都36位、奈良40位、滋賀35位と、のきなみ弱く、世界最弱の日本の中でも東海地方に次いで2番目に弱い地域なのです。
自分の知り合いにも、確かに顔が赤くなる人や下戸の人が多いですね。
関西人は、お酒に関連する口腔がん・咽頭がん・喉頭がん・食道がん・大腸がん・肝臓がん・乳がんには、くれぐれもご注意を!