旭ポンズしか勝たん
この週末から一気に寒くなりましたねぇ。
寒いと言うたら鍋。
鍋と言うたらポン酢。
実は、関西人のポン酢への「愛」は、関東の人からすると尋常じゃないらしい。
関西のスーパーでは、専門コーナーに常時20~30種類以上のポン酢がずらーっと並んでいるのが当たり前の光景。
ところが関東では、ポン酢が置いてあるのは調味料コーナーの一角にせいぜい5~10種類までらしい。
これは、後から味付けして食べる水炊き文化の西日本と、そもそも味がついている寄せ鍋文化の東日本という違いから、東日本ではポン酢を使う習慣があまり広まらなかったからなんだとか。
確かに関西人は、もはや鍋は言うまでもなく、焼き肉、ステーキ、肉のたたき、冷しゃぶ、とんかつ、から揚げ、ハンバーグ、餃子、焼き魚、刺し身、お浸し、酢の物、サラダにタコ焼きまで、とにかく何にでもポン酢。
まぁ、ポン酢かけときゃだいたいのもんはうまい。
そして、ただかけるだけでなく、和える、漬ける、焼く、煮る・・・とめちゃくちゃ万能な調味料として、もはや関西では欠かせない存在となっている。
さて、そんな数あるポン酢の中でも、関西でポン酢言うたら、「ひろた」か「旭」がツートップ。(知らんけど)
そして、わが家は完全に「旭」派。
鍋の季節に関係なく、わが家の冷蔵庫には年がら年中旭ポンズ様がでーんと鎮座しております。
時々他のポンズに浮気はするものの、結局は物足りなくて必ず「旭」に舞い戻る。
おそるべき魔性のポン酢。
大阪・八尾が全国に誇る関西のソウル調味料、それが旭ポンズなのです。
ラベルに踊る「完全味つけ」なる意味不明なパワーワード。
お前はセルか?(←わかる人にはわかる)
旭ポンズの特徴と言えば、
・3種の柑橘が効いた強めの酸味
・コクのある醤油の存在感
・濃厚なダシのうまみ
と、どの要素もパンチが効いていること。
程よい酸味?まろやか?さっぱり感?・・・なにそれ?と言わんばかりの、最近流行りのマイルド系ポン酢とは一線を画する、ザ・ナニワのこてこて系ポン酢。
しかし、どれもが突出することなく高次元でバランスが取れている。(気がする)
濃いけど、ある意味「球体」。
ある意味、ポンズ界の大谷翔平。(個人の見解です)
確かにこやつは完全体なのかもしれん。
正直、お値段はお手頃なポン酢の倍。
さらに、プラスチックを使用することが多いこのご時世に、ガラス瓶に王冠というなぞのこだわりで、開けるのも捨てるのもめんどい。
しかし、金もかかるし、めんどくさいと分かっていても、ついつい買ってしまうなぞの魅力。
やっぱり旭ポンズしか勝たんのよ。
「ひだ胃腸内視鏡クリニック」院長 樋田信幸の公式ブログ
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医、評議員
日本消化管学会胃腸科専門医