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IBDの新しい治療:ステラーラ

IBDの新しい治療:ステラーラ

今朝は京都まで講演に行ってきました。
スーツを着るのはいつぶりだろう・・・

本来はランチョンセミナーだったのですが、新型コロナの影響で学会自体がWeb開催となり、共催セミナーは朝から順番にライブ配信を行うことになったようです。
わたしはトップバッターでした。

今日の講演テーマは「潰瘍性大腸炎―新規治療をどう使いこなすのか?」。

潰瘍性大腸炎(UC)の治療は、2016年以降毎年のように新薬が承認され、まさにイノベーションと言って良いほど格段に進歩しました。
5-ASA製剤のリアルダ®(2016年)、ステロイド注腸剤のレクタブル®(2017年)、難治性UCの治療薬として、抗TNFα抗体製剤のシンポニー®(2017年)、ヤヌスキナーゼ阻害薬のゼルヤンツ®(2018年)、α4β7インテグリン抗体製剤のエンタイビオ®(2018年)、そして2020年の3月に新たに承認されたのが抗IL-12/23抗体製剤のステラーラ®です。

これらの新薬の登場で分かってきたのは、UCという病名は同じでも、それぞれの患者さんの病態、つまり病気を引き起こしている中身はかなり違うということです。

あるUC患者さんにはとても良く効く薬だとしても、他のUC患者さんにはまったく効かないということがしばしば経験されます。
このような治療の反応性の違いを見ていると、同じ炎症性腸疾患(IBD)でありながらUCはクローン病よりも病態がさらに複雑で、多様な患者さんの集まりであるということを思い知らされます。

ですので、UC患者さんにとっては、治療の選択肢(=武器)は、たくさんある方が良いのです。

ステラーラ®はインターロイキン12と23という炎症にかかわる物質を抑えるお薬で、既にクローン病の治療薬として承認されていました。UCの病態やこのお薬の作用機序、そして治験の成績から考察すると、どうもクローン病よりもUCの患者さんにステラーラが良く効きそうだということ、また、新型コロナに罹ったとしても重症化の危険性は少なく、安全に使えそうだということなどを話しました。

ただ、Web講演って難しいんですよね。
カメラを見ながら喋るのには大分慣れましたが、聞いていただいている方々の反応がまったく分からないのが、辛いところ。
対面の講演では聴衆の反応を見ながら、スライドを足したり、削ったり、強調したりと次の機会に向けて色々とブラッシュアップしていくことができるんですけどねぇ・・・

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「ひだ胃腸内視鏡クリニック」院長 樋田信幸の公式ブログ