日本人がもっとも罹りやすい「がん」は?
日本人が命を落とす1番の原因は「がん」です。今や、2人に1人が「がん」になり、4人に1人が「がん」で亡くなる時代です。
では、日本人がもっとも罹りやすい「がん」は何かご存じでしょうか?
それは「大腸がん」です。
罹患数が多いがん(部位別)
全国がん登録による全国がん罹患データ 2016年
そして、2位は胃がんですので、いかに日本人が胃腸のがんに罹りやすいのがお判りいただけるかと思います。
数年前まで1位だった胃がんは、原因となるピロリ菌の感染率の低下、除菌治療の普及などによって、現在はどんどん減ってきています。
ところが、大腸がんになる人は高止まりで、横ばい状態のまま減ってきていません。
2016年には1年間で158,127人もの人が、新たに大腸がんと診断されました。
男性はおよそ11人に1人、女性はおよそ13人に1人が、一生のうちに大腸がんと診断されると言われています。
ではなぜ、大腸がんになる日本人がこれほど多いのでしょうか?
大腸がんになる危険性が高まる要因として、肥満、飲酒、喫煙、加工肉や赤身肉の摂取などが挙げられています。
日本人とお酒の関係についてはすでにブログで詳しく書きましたが、欧米人より体格が小さい上に、お酒に弱い体質の方が半数近くいらっしゃるので、欧米人以上に危険性が高いです。
そして逆に、予防になる運動や野菜や果物などの食物繊維の摂取が不足しているのです。
いわゆる、生活習慣の欧米化というやつです。
・・・ところが実は、本家?のアメリカでは、大腸がんになる人も大腸がんで亡くなる人もどんどん減ってきているのです。
えっ!?・・・どうして??
アメリカ人は肉を食べるのをやめた?
お酒を飲まなくなった?
運動して痩せる人が増えた?
そうではありません。
理由は明日以降にお話しします。