150回
体脂肪率から痔のカミングアウトまで、院長の個人情報をぶっちゃけまくっているこのブログ。
スタッフから「先生、さらけ出し過ぎちゃいます?」と心配されております。
お笑い芸人のように体を張ってプライベートを切り売りする必要なんてまったく無いのですが・・・
実体験を書いた方が分かりやすいし。
きっと親近感も湧くし。
ぶっちゃけることで失うものもないし。
いや・・・あるか。
ブログに書いてから
スーツに着がえた時にスタッフからお腹周りをめっちゃ見られたり
(←誰がパッツパツやねん)
患者さんから「腹筋触らせて〜」とお腹を突っつかれたり
(←誰がぷにぷにやねん)
マイナス?が無いこともないけど。
そもそも医者が書く病気の解説って、どうしても難解な専門用語が多用されていたりして、一般の方が理解できる解説になっていないよな・・・と感じるものが少なくありません。
どうせ書くなら、できるだけ分かりやすく。
ちょとでも病気について興味を持ち、理解を深めて頂けるように。
そんな思いで開業前から書き始めたこのブログも、気付けば今日で150回目になりました。
今では「毎週月曜日を楽しみにしています。」という嬉しいお声もいただきます。
反響をいただいたブログは色々ありますが、虚血性大腸炎について実体験を交えて書いた時には、患者さんから
「先生は完璧だから、下痢なんかしないと思ってました。」と言われました。
いや、アイドルか。
どんなイメージ持ってるねん。
下痢もするし、なんなら痔もあるわ。
まぁ、下痢するって言うだけで親しみを感じて頂けるんなら、お安い御用です。
脂汗が出る腹痛の苦しみ・・・分かりますよ。
最近のブログに触発されてか、「わたしも家で筋トレ始めました!」という方もいらっしゃいます。
わたしたちのクリニックへの来院をきっかけに、普段の偏った食事や運動不足を見直すようになったと言って頂けると、とてもうれしいです。
病気は、単にお薬を飲むだけでは良くなりません。
ほとんどの薬は症状を和らげたり、検査の数値を下げたりしてくれるだけで、根本のところを解決している訳ではありません。
言わば「火事」になったという結果に対して、「水」を掛けて消火しているだけ。
火事になった原因を解決しないと、つまり「火元」を絶たないと、いつまでも消火し続けなくてはなりません。
薬を減らしたり、やめたりするとまた悪くなるのは、そのためです。
体の調子が悪くなるには、多くの場合理由があります。
そこを見つめ直して解決していくのは、医者ではなく患者さんご自身の力によるところが大きいのです。
もちろん、自分が気を付けるだけではコントロールが難しい病気もありますので、あまり気負わずに上手に病気と付き合うという考えも大切なのですが。
クリニックでの会話やブログを読んでいただくことで、病気に対する正しい知識を持ち、健康に気を付けていただけるきっかけになれば幸いです。
毎週毎週ブログを書くことはなかなか労力がいることですが、自分自身の勉強にも、知識の整理にもなっています。
これからも、堅苦しくなく、分かりやすく、ときどき(いや、しょっちゅう?)脱線おふざけ路線で楽しみながら、普通じゃない医者ブログを続けていきたいと思います。
西宮市田中町5-2西宮駅前メディカルビル3F
「ひだ胃腸内視鏡クリニック」院長 樋田信幸の公式ブログ
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医、評議員
日本消化管学会胃腸科専門医