開院3年:内視鏡・腹部エコー検査の実績
2020年9月1日のクリニック開院から、早いもので3年が経ちました。
おかげさまで検査の件数は順調に増えています。
3年目に行った内視鏡検査の総数は昨年度より141件増え、1年間で2,073件でした。
内訳は、胃カメラが1,106件、大腸カメラが967件(ポリープ切除326件)。
相変わらず大腸カメラの比率が高いのと、女性の比率が男性のなんと2倍!なのが、当院の特徴です。
女性の比率が高いのは、院長の女性受けがよいから・・・では残念ながらなく、夜診をやっていないので男性患者さんがそもそも少ないためだと思われます。
まだ多少の余裕はありますが、一人で責任をもってできるのは2,000数百件までだと思っていますので、これぐらいが丁度よい感じです。
先日、看護師が「神戸無床内視鏡研究会」という内視鏡を行っているクリニックの研究会で、当院の胃カメラについて発表してくれました。
多くのクリニックや病院行われている内視鏡検査の方法の選択肢は、「鎮静する」か「鎮静しないか」の2つから選ぶだけです。
「鎮静する」ことを大前提に据えている施設も少なくありませんし、逆に経鼻内視鏡であれば大抵は「鎮静しない」がセットです。
また、管理に手間がかかるなどの理由から「鎮痛剤」を使っていない施設も多いようです。
ですが、患者さんの中には
「リアルタイムに検査の画面が見たい」
「自転車で子供のお迎えがあるから」
などのさまざまな理由で、鎮静剤や鎮痛剤を使わずに検査してほしいというご希望も、実は少なくありません。
また、逆に「鎮静剤を使ってもつらかったので、もっと楽に受けたいから鎮静剤+鎮痛剤でしてほしい」といったご要望もあります。
当院ではこういったご要望に答え、かつできるだけ辛くない検査を受けていただけるように、看護師が知恵を絞って、その人に合った最適な方法を模索してくれています。
経鼻内視鏡を選ばれた場合でも、「不安があるので軽めに鎮静してほしい」や、「オエっとならないように鎮痛剤だけを使ってほしい」といった、細かなご要望にもお答するようにしています。
当院のように、看護師が個々の患者さんの思いやかかえる事情をまずしっかりと聴きとり、そのうえで真の「オーダーメイド検査」を実践している施設は、ほとんどないのではないかと改めて感じました。
また、もう一つのクリニックの特徴である「ミルクティーエコー」もご依頼が徐々に増え、1年間で385件の検査を行いました。
膵腫瘍が見つかる方も少なからずおられ、検査の有用性を日々実感しています。
4年目も、より安心・安全で、精度の高い検査が受けていただけるように努めていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。
あっ、内視鏡に関して今年度もクリニックのクレドである「新たなチャレンジ」を準備していますので、お楽しみ?に。
(クリニックではほとんど行われていいない、マニアックな領域の内視鏡検査ですが・・・)
「ひだ胃腸内視鏡クリニック」院長 樋田信幸の公式ブログ
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医、評議員
日本消化管学会胃腸科専門医