開院3年:IBD患者さんの診療実績
内視鏡検査と並ぶわたしたちのクリニックのもう一つの「柱」が、炎症性腸疾患(IBD)の専門診療です。
開院3年目の1年間に当院に来られたIBDの患者さんは、潰瘍性大腸炎(UC)が350名、クローン病(CD)が61名となりました。
そのうち、過去の経過も含めて「難治」に該当する方は、UCの39%、CDの84%に上ります。
かつて(といってもほんの数年前ですが)、「難治」のIBD患者さんに対する治療は、多くが入院で行われていました。
長期にわたる入院や、辛い絶食が当たり前の世界。
ところが今や、難治のIBD患者さんの治療は大きく変わりました。
「生物学的製剤(バイオ製剤)」や「JAK阻害薬」の登場により、そのほとんどが外来での治療でコントロールできるようになったのです。
現在、当院では130名以上のIBD患者さんにこういった新しい治療を行っています。
もちろん、急に悪化して入院が必要となることがゼロにはなった訳ではありませんが、IBDの多くが「入院しなくてよい病気」となり、「難病」や「難治」といった病気へのネガティブなイメージも払拭されつつあるように感じています。
そして、わたしたちのような「IBD専門クリニック」には、「専門病院」にはないアドバンテージがあります。
・学業や仕事で土曜日しか受診できない
・休みが不規則で通院が不定期になりがち
・遠方でなかなか受診する機会が持てない
・日々の生活や学業、仕事で困っていることを相談したい
こういった患者さんへのきめ細やかな対応は、大きな病院よりもクリニックが適しています。
IBDの患者さんにわたしたちのクリニックを選んでよかったと思って頂けるよう、4年目もスタッフと共に頑張ります。
「ひだ胃腸内視鏡クリニック」院長 樋田信幸の公式ブログ
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医、評議員
日本消化管学会胃腸科専門医