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ひだ胃腸内視鏡クリニック

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胃腸内科 / 内視鏡内科

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究極のオーダーメイド内視鏡検査をめざして

究極のオーダーメイド内視鏡検査をめざして

開業から5か月が経ちました。

改めて感じるのは、内視鏡検査を受けていただくみなさまが抱えている背景、検査に対するイメージ、そしてそこから生まれるご希望がそれぞれ違うということ。

 

「初めてでとても不安です」

「前にカメラを受けた時にとても辛かった」

といった方々は、ウトウト眠っている間に検査してほしいとご希望されます。

内視鏡検査の際に鎮静剤や鎮痛剤を使って楽に受けていただくことは、もはや一般化しており特別な事ではありません。

中には「楽に検査を受けたいけど鎮静剤を使うのは何となく怖いなぁ・・・」と思われている方もいらっしゃいますが、鎮静剤を使わないことが安心・安全という訳では決してありません。

例えば胃カメラの際に、ごく稀ですがオエッとなる嘔吐反射によって粘膜が傷ついてしまうことが起こり得ますし、十分に空気を入れて観察することが難しくなり、検査の精度が落ちてしまう可能性もあります。

 

そうしたオエッとなる反射が強い方は、鎮静剤だけでなく鎮痛剤を一緒に使うことで唾液の分泌が抑えられ、驚くほど楽に検査を受けていただくことができます。

大腸カメラも同じで、鎮静剤や鎮痛剤を使うことで大腸の緊張が和らぎ、挿入から観察、処置までがとてもスムーズになります。

 

もちろん、鎮静剤や鎮痛剤を使うためには安全管理ができる施設であることが大前提です。年齢や体格などに考慮してお薬の必要量を調整する他、検査中の血中酸素飽和度や脈拍のモニタリング、必要な時にいつでも酸素が投与できること、鎮静剤や鎮痛剤に拮抗するお薬の準備など、安心して受けて頂けるための体制をしっかりと整えています。また、検査後には1時間ほどゆっくりとお休みいただくために、半個室のリカバリールームをご用意しています。

 

検査のあとに多少フラフラすることやお車・自転車などが運転できないことなどはデメリットになりますが、内視鏡検査というものを総合的に考えた場合、安全管理やリカバリーの設備などがしっかり整っている施設であれば、鎮静剤や鎮痛剤を使うメリットの方がデメリットを大きく上回るものと考えています。

 

その一方で、

「リアルタイムに検査の画面が見たい」

「初めてだけど鎮静無しでトライしたい」

「クリニックで滞在する時間を短くしたい」

「今までの検査で平気だったから大丈夫」

「自転車で子供のお迎えがあるから」

などの理由で鎮静剤や鎮痛剤を使わずに検査してほしいというご希望も、実は少なくありません。

もちろんそういったご要望にもしっかりとお答えし、できるだけ不快感や痛みを抑えるように丁寧なスコープ操作を心掛けて検査を行っています。

検査についている看護師は、患者さんの緊張が少しでも和らぐように背中をさすりながら声掛けしてくれています。

「鎮静剤無しで経鼻内視鏡を試したい」というご希望の方の中には、実際にやってみると鼻腔が狭くて内視鏡が通らない方が時々いらっしゃいます。そういった方には経口に切り替える必要があるのですが、鎮静剤を使うかどうかその場で改めてご希望を伺い、臨機応変に対応するようにしています。

 

また、他にも

「平日は仕事があるので土曜日に検査を受けたい」

「胃カメラと大腸カメラを同時にしてほしい」

「のどに溜める麻酔が苦手なのでなしにしてほしい」

「下剤を飲むのが辛いのでなんとかならないか」

といったさまざまなご要望やご意見を頂きますが、そういったお声にもできる限りお答えするようにしています。

 

とくに、大腸内視鏡検査の前に腸をきれいに洗い流すための下剤の服用は、みなさまにとって大きなハードルです。

「量が多すぎて飲むのがとても辛い」「気持ち悪くなって途中で吐いてしまう」といった切実なお悩みを抱えられている方も少なからずおられます。

クリニックでは飲みやすい味のもの、量を減らせるものの2種類の下剤をお選びいただけますが、服用に不安がある方やクリニックまでの道中が心配な方には午前中にご来院いただき、看護師さんに診てもらいながら院内でゆっくりと下剤を飲んでいただくことも可能です。

また、どうしても服用が難しいという方には、午前中に胃カメラを用いて下剤を注入する方法にも対応しています。この方法を行うと自分で下剤を飲む必要はなく、後から水分の補給をしていただくだけで、午後に大腸カメラを受けることができます。

 

内視鏡検査に携わるようになって25年が経ちますが、未だに患者さまから新たな気付きを頂くことも少なくありません。

 

失敗や変化を恐れず、新しいことにチャレンジするのがわたしたちのクレドの1つ。

オエッとなりにくい新たなマウスピースを試したり、味付きの氷でのどを麻酔するための試作をしたり、新たなチャレンジも積極的に始めています。

最終的には、どんなご要望にもお応えでき、安心して検査が受けていただける「究極のオーダーメイド内視鏡」を目指して。

お一人お一人のご希望やお悩みに真摯に向き合いながら、内視鏡検査の環境をより良いものへと進化させていきたいと思います。

西宮市田中町5-2西宮駅前メディカルビル3F

「ひだ胃腸内視鏡クリニック」院長 樋田信幸の公式ブログ