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ひだ胃腸内視鏡クリニック

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胃腸内科 / 内視鏡内科

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日々是チャレンジ:その② 内視鏡検査関連

日々是チャレンジ:その② 内視鏡検査関連

みなさまに少しでも安全で快適な環境で内視鏡検査を受けて頂けるように、アイデアを凝らして日々改良を続けています。

① リラックスできる内視鏡室

初めての内視鏡検査はどなたでも緊張するものです。

さらに過去のカメラの際に苦しかった経験をお持ちの方は、ガチガチにこわばった表情で内視鏡室に入って来られる患者さんもおられます。

そういった患者さんに少しでも緊張をほぐしていただけるように、内視鏡室にはBGMを流し(JazzからPopsまで院長のその日の気分次第ですが…)、検査中の部屋の明かりは気持ちが落ち着くブルーライト、そして最近ではアロマディフーザーも設置しました。

室内にはペパーミントの香りが漂い、リラックスしていただけるだけでなく、検査中の不快なにおいを感じにくくする効果もあります。

また、検査中は看護師が背部をさすったり、言葉かけをしたりして不安や緊張が和らぐように努めてくれています。

ただ単に「麻酔を使えばOK」なのではなく、リラクセーションのための環境をトータルで整えることが大切だと考えています。

 

② Hot water jet

大腸カメラには先端から勢いよく水が出るwater jetという装置を付けています。通常は腸の粘膜をきれいに洗って観察するためのものなのですが、わたしは大腸カメラを挿入していく際に空気の代わりに腸を少量の水で満たしながら挿入する「浸水法」という方法を行っていますので、その際にも重宝しています。

「浸水法」では腸を過度に膨らますことなくカメラを挿入していきますので、腸にかかる負担が少なく、検査中に患者さんが感じる痛みや不快感を最小限にする効果があります。

スイッチを踏むとタンクに入れた水がカメラから出てくるのですが、「この水をお湯にできないだろうか?」と以前から考えていました。

なぜなら、冷たい水を撒かれるよりも温かいお湯の方が腸の緊張をやわらげる効果があり、よりスムーズに大腸カメラを挿入できるようになる可能性があるからです。

かと言ってタンクにお湯を入れてもすぐに冷めていってしまう・・・

そこで良いものを見つけました。

自作と言うほど大そうなものではありません。ペットボトルに巻き付けて飲み物を温めるための電熱シートをタンクの下に広げて引いただけなのですが、これがサイズもぴったり!
そして、狙い通りに水が温まり、人肌のお湯で「浸水法」ができるようになりました。

 

実はさらに腸の緊張が和らぐようにと、お湯に漢方(芍薬甘草湯)を混ぜたり、ペパーミントオイルを混ぜたりと色々と試してみたのですが、お湯が濁って画面が見えにくくなるのでこれは断念しました。

残念・・・

思い通りに行かないことも多々ありますが、うまくいって患者さんに喜んでいただいたときには喜びもひとしお。

これからも失敗を恐れず、チャレンジします。

 

西宮市田中町5-2西宮駅前メディカルビル3F

「ひだ胃腸内視鏡クリニック」院長 樋田信幸の公式ブログ