与える人でありたい
新年明けましておめでとうございます。
みなさまに愛されるクリニックを目指して、スタッフ一同頑張りますので本年もよろしくお願いいたします。
さて、今年のわたしの抱負は・・・
「与える人(ギバー)」であることです。
組織心理学者のアダム・グラントによると、人は3つのタイプに分けられるそうです。
① ギバー (人に惜しみなく与える人)
② テイカー (自分の利益を優先させる人)
③ マッチャー (損得のバランスを考える人)
この中で一番多いのは56%を占めるマッチャー。
確かに、「〇〇をして貰ったから、何かお返ししなきゃ・・・」と考えるタイプの人が、周りにも一番多い気がします。
残りはギバーが25%、テイカーが19%という比率だそうです。
見返りを求めずに誰かを助けたり、知識やヒントを与えたりする「ギバー」。
「情けは人のためならず」という言葉があるように、人に親切にすると、その人のためになるだけでなく、めぐりめぐって自分に良い報いとなって返ってくる・・・
うん、うん、そういうのが理想だよね・・・と思われるかもしれませんが、そう簡単な話ではないようです。
あらゆる職種でもっとも成功から遠いのは、実は「ギバー」なのだそう。
・・・えっ!じゃあ、ダメじゃん!
そうなんです。ただ単に与えるだけの人ではダメなんです。
「相手が何を必要としているか考える」「人助けが好き」なのはとても良いことですが、それをすることで疲弊してしまい、自分のやるべきことが全うできなくなっては意味がありません。
一方的にあれこれ押し付けられ、利用されるがままになると、体も心も擦り減ってしまいます。
でも実は、最も成功する人もまたテイカーやマッチャーではなく、「ギバー」なのです。
つまり、同じ「ギバー」でも、最も成功するギバーと、最も失敗するギバーがいるとのこと。
何が違うのでしょうか?
成功するギバーのポイントをごく簡単に書くと、
・自主的に与える
・計画的に与える
・与えた結果からエネルギーを得る
ということのようです。
他人の利益だけでなく、自分自身への利益も考えながら「いつ、どこで、誰に、どのように与えるか」を自ら決めるのが、成功するギバー。
一方で、失敗するギバーは自分の利益を顧みず、求められるがまま自己犠牲の精神で貴重な時間とエネルギーを際限なく割いて人の役に立とうとするために、燃え尽きてしまいます。
とくに医療従事者には、注意しないとそうなる傾向の方が多いように思います。
与えることも大切ですが、自分のできる範囲を考えてやめる・断ることも時として大切です。
さて、目標とするのは医療の世界ではまだ誰もやっていないような「ギブ」を提供するクリニック。
患者さんへのギブ
スタッフへのギブ
・・・みんなの幸せのために色々と模索していきたいと思います。
それが、めぐりめぐっていつか自分への「ギブ」につながれば最高ですね。
西宮市田中町5-2西宮駅前メディカルビル3F
「ひだ胃腸内視鏡クリニック」院長 樋田信幸の公式ブログ