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ひだ胃腸内視鏡クリニック

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「胃が痛い!」のに胃カメラでは異常なし?

「胃が痛い!」のに胃カメラでは異常なし?

「先生、胃が痛いんです」、「胃が重苦しい感じでもたれます」、こういった症状を訴えて消化器の内科を受診される方はたくさんおられます。
そして、原因を調べるために、せっかく頑張って胃カメラを受けたのに、先生から「何も異常ありませんでしたよ」と言われたら・・・

患者さんにとっては、「がんも潰瘍もなくて良かった」とほっと安心される気持ちと同時に、「えっ、なんで?こんなに症状があるのに何もないなんて絶対おかしい・・・」と、なんとも納得できない感情が湧いてくるかも知れません。

このような患者さんは、むかしは医者から、「気のせいだね」とか「ストレスですね」とか「慢性胃炎です」とか言われていたわけですが、今はそうではありません。
機能性ディスペプシア:Functional dyspepsia (FD)と言うりっぱな?病名が付いています。

「ディスペプシア」って耳慣れないし、言われてもなんだか良く分かりませんよね。
ディスペプシアとは、胃の痛みやもたれなど不快なお腹の症状全般を指す医学用語です。
分かりやすい他の日本語の病名にできないものかと思いますが、なんとも曖昧な用語なのでうまく訳せないんですよね・・・

「機能性」という名前の通り、このような患者さんで異常なのは、胃の動きや感じ方などの胃の「機能」です。これが、胃カメラの「見た目」には何の異常が無くても、さまざまな症状が現れる理由です。

極端に寒がりの人と、そうでない人では、寒さに対する許容範囲って違いますよね?
例えば同じ気温18度の環境でも、「めちゃくちゃ寒い」と感じる寒がりの人がいる一方で、「適温」だと感じる人もいるわけですが、その人たちを外見で見分けることはできません。

同じように、普通の量の胃酸の分泌に対して、「胃が痛い」と感じる内臓知覚過敏の人と、なんともない人がいます。
胃の動きに関しても、食べた時に胃が十分に膨らまない人や胃の動きが悪くて食べた物が送り出せない人は、「胃もたれ」や「すぐお腹いっぱい」に感じるのです。
そしてどちらも、胃カメラで「見た目」の異常はありません。知覚過敏がありそうとか、動きが悪そうとかの胃の「機能」の異常は、胃カメラでは分からないのです。
最近では胃の機能を客観的に評価する検査方法が少しずつ開発されていますが、まだ一般的には簡単に調べられません。

でも、実は機能性ディスペプシア(FD)の人ってすごく多いのです。
日本人の6~10人中1人の割合でFDがいると言われていますし、胃の症状で病院にかかる人のなんと約半数がFDと診断されています。
聞きなれない病名でも、FDはごくごくありふれた現代病なのです。

 

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「ひだ胃腸内視鏡クリニック」院長 樋田信幸の公式ブログ