「ググる」が消える!? ChatGPTの衝撃
- 2023年3月20日
- 日常
「ググる」という動詞が生まれるほど、何かを調べたいときに「Googleで検索」はすっかり習慣化しています。
かく言うわたしも、絶賛ググりまくりの日々。
しかし、この「ググる」という習慣は、もしかすると近い将来消えてなくなるかもしれません。
「ChatGPT」という、ユーザーが入力した質問にまるで人間のように自然な対話形式で答えてくれる革新的なAIが2020年末にリリースされ、今話題となっています。
「Google」では、検索した結果一覧の中から重要そうなサイトを自ら探し、そのリンク先を開いて情報を読む必要があります。
ところが実際には、知りたい情報までなかなかたどり着かなかったり、検索に連動した広告ビジネスがじゃまだったりと、効率が悪いこともしばしば。
一方で「ChatGPT」は、質問や指示を入力するだけで、望んでいる情報をあっという間に自然な会話形式で答えてくれます。
面白そうなので色々と試してみましたが、
例えば・・・
「この検索結果のどれかをみればわかるんじゃない?」的なGoogleに対して、すぐに的確な「答え」をくれるChatGPT。
どう考えても、対話式AIの方がはるかに効率がいい。
しかも、質問に答えるだけではなく、「文章を作る」という言語処理もこなせるので、「結婚式 挨拶」とググった結果を読んでから文章を考える必要があったのが、ChatGPTでは「後輩の〇〇君の結婚式のスピーチを作って。〇〇のエピソードを盛り込んで、1000字以内で。」とか頼めるんです。
これはもう、驚異的。
世の中に存在しない文章を新たに作り上げることすらできるのですから、
・小説の執筆
・歌の作詞
・漫才の台本
・論文の作成
・テキストの要約や翻訳
までできちゃう。
例えば・・・
・・・「スコープヒーロー」って( ´∀` ) これは完全にボツやな。
まだまだプロの作る文章とは程遠〜いクオリティーですが、そこは驚異的な学習能力を持つAIのこと。
将来的にはコピーライターや小説家、作詞家にとっては死活問題になるかもしれません。
ブログのネタに困ったときは、ChatGPT様に任せよう。
ただし、ChatGPTには注意点も。
作り出される「答え」は、過去にインターネット上に存在した情報をもとにしており、答えの「正しさ」については一切考慮されていません。
大間違いの答えぶっ込んでくることも、多々あります。
例えば・・・
・・・どこやねん、その店?
自信満々に答えてくれていますが、Googleで検索すると3店舗とも実は存在すらしていない。
とくに最新の情報には疎いようですので、生成された文章を鵜呑みにせず、結局は自分で真偽を確認する必要があります。
とは言え、従来の検索エンジンを破壊するポテンシャルを持ったチャットAIの登場は、これまでのビジネスや産業を大きく変える可能性があると思います。
ある特定分野のデータを大量に学習させると、より専門的なAI、例えば医療専用のChatGPTなんかもできるでしょう。
もはや、医者は要らなくなるかもな・・・。
さて、日々進化するIT事情に、おじさんはこの先どこまでついてゆけるのでしょうか?
「ひだ胃腸内視鏡クリニック」院長 樋田信幸の公式ブログ
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医、評議員
日本消化管学会胃腸科専門医