フィンランドサウナ紀行その③
- 2024年6月3日
- 日常
いつまで続くねん・・・と思っておられるサウナに全く興味のない方々へ。
安心してださい、履いてますよ。(いや、サウナじゃ履いてへんやろ)
・・・じゃなくて、安心してください、今回が最終回ですよ。
さて、フィンランド滞在の最終日。
帰国の飛行機は夕方・・・となると、迷うことなく「朝ウナ」一択。
最後の〆ウナ(←活〆ウナギみたいに言うな)に訪れたのは、その名もド直球なネーミングのサウナ「Löyly(ロウリュ)」。
ロウリュとは、暖められたサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させることを意味するフィンランド語。
アツアツの蒸気が頭上から舞い降り、全身を包み、体感温度が上昇し、あっという間に全身から汗が吹き出す・・・
フィンランドには「ロウリュにはサウナの魂あり」という格言があるほど、ロウリュを楽しむことこそフィンランドサウナの醍醐味なのだ。
「Löyly(ロウリュ)」は、ヘルシンキ市が2016年にオープンさせた最先端オシャレ公衆サウナで、海沿いに建つスタイリッシュなデザインの建物が目を引きます。
おおー、かっこよい。
さらに中にはサウナだけでなく、海に面した大きなテラスにレストランまで。
めっちゃ、オサレやわ。
中心部からは少し外れた港地区を市が再開発する際に、「みんなサウナ好きやし、観光客もきていいんじゃね?」的な感じで建てられたとか。(知らんけど)
自国の良き伝統文化をアピールしつつ、市営にしてこのオサレ感。
さすがは北欧。
西宮市も見習ってほしい。
当然のことながら地元の若者や観光客に大人気で、予約必須となっております。
フィンランドのサウナは男女別に裸で入るのが基本なのですが、ここは水着着用で男女一緒にサウナを楽しめるのが特徴。
と言うことで、この旅で唯一ヨメと一緒に訪れました。
ちなみにヨメは今回がサウナデビュー。
こんなええとこでデビューするなんて、なんたる贅沢者。
さて、ここでは特徴の異なる4つのサウナが楽しめます。
・大部屋の薪サウナ
・スモークサウナ
・プライベートサウナ(貸し切りの予約がなければ入れるこじんまりした薪サウナ)
・オーシャンビューサウナ(海の目の前に鎮座する前面ガラス張りの電気サウナ)
秀逸なのは、やはり伝統のスモークサウナ。
薄暗く落ち着いた雰囲気で、部屋全体がムラなく温まり、ロウリュの熱気も心地よい。
・・・ですが、時々ものすごい勢いでロウリュをぶちかます、空気の読めない人もいたりして。
えっ、ついさっきロウリュしたとこやん。( ꒪⌓꒪)
バシャァァァ!! バシャァァァァ!!!
えっ、その勢いで水かける?しかも2回って? ( ꒪⌓꒪)
・・・ヨメと目が合う。
・・・うん、覚悟しいや。
・・・えぐいの来るで。
・・・ほら、ぎたぁぁぁ・・・あっづゔゔぅ ( ꒪⌓꒪)
熱気に耐え切れなくなり外に出ると、眼前に広がるのはバルト海。
そう、水風呂ではなく海に飛び込むのがここのお作法。(シャワーはあるけど)
ちなみに、バルト海は思ってたよりも茶色い。
大雨のときの川、もしくは大阪湾、もしくは味噌汁。
実は、地形的に海水が滞留しやすいバルト海は「世界一汚い海」とも称されているのだとか。
水温よりも色に躊躇するが、郷に入れば郷ひろみ。(何それ)
思い切ってダイブ!
・・・うん、知ってたけど冷たい ( ꒪⌓꒪)
でも、臭くないし不思議とベトベトしない。
というか、サラッとしてる。
結論:バルト海はサラッとした冷たい味噌汁。(何それ)
そこからの休憩は海のそばのバルコニーで寝るも良し、室内で暖炉の火にあたるのも良し。
あっと言う間に2時間がたってしまいました。
・・・ということで、サウナ発祥の地を訪れ、3日間で3つの異なるタイプのサウナを堪能してきました。
最後に、みなさまにフィンランドのありがたいサウナの格言をお届けします。
「サウナで治らない病は治らない」(←医者の立場よ・・・)
「まずはサウナを造れ、家はその次」
「歩けるうちはサウナに入れ」
「凍った湖があるからサウナは暖かい」
日本でもサウナはブームを超えて文化になりつつありますが、これに比べるとまだまだひよっこですなぁ。
「ひだ胃腸内視鏡クリニック」院長 樋田信幸の公式ブログ
日本消化器内視鏡学会専門医
日本消化器病学会専門医、評議員
日本消化管学会胃腸科専門医
日本炎症性腸疾患学会専門医・指導医