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ひだ胃腸内視鏡クリニック

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胃腸内科 / 内視鏡内科

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げっぷ

げっぷ

【症状は?】

げっぷとは胃の中に溜まった空気が食道に逆流し、口から出る生理現象です。人前でげっぷをすることはマナーが悪いとされていますので、生理現象とは言えあまり良いイメージは持たれません。飲食後だけでなく普段からげっぷがよく出る場合には、病気が原因となっていることがあります。胸やけの症状を伴う方も少なくありません。

 

【原因は?】

げっぷは、胃のなかに空気がたくさん溜まった時に、胃と食道の境目を絞めている下部食道括約筋という筋肉がゆるみ、食道に空気が漏れ出すことで起こります。
胃の中で空気が生まれるわけではありませんので、げっぷで出ていく空気というのはほとんどが自分で胃に飲み込んだものです。
わたしたちが飲んだり食べたりするときには、気づかないうちにたくさんの空気を一緒に呑み込んでいます。さらに、会話をしながらの食事、早食い、ストレスや緊張などで、無意識のうちに空気をたくさん呑み込んでしまう人は、食後に限らず、胃に溜まった空気を出すために日常的にげっぷが多くなります。

 

げっぷに関連する代表的な病気は、以下のようなものです。

 

① 呑気症(どんきしょう)

呑み込む空気の量が多い方は、胃腸にたくさんの空気が溜まり、げっぷだけでなく、胃のもたれや痛み、胸やけ、お腹の張りや不快感、頻繁なおならなどの症状を引き起こします。これを呑気症または空気嚥下症と言います。
早食いなどもひとつの要因ですが、呑気症の方は飲食時だけでなく、日常生活のなかで無意識に空気をたくさん呑み込んでしまっています。
一番の原因はストレスです。人は仕事や人間関係などで不安を感じたり緊張した時などに無意識にゴクリと唾を呑み込み、そのときに空気も一緒に呑み込んでいます。
さらに、ストレスを感じていなくても、うつむき加減の姿勢で長時間スマホやパソコンなどのデスクワークをしている時、重たいものを持った時などにも無意識に歯を噛みしめており、呑気症が生じている場合があります。
呑み込んだ空気が原因なので、胃カメラや大腸カメラを受けても特別な異常は見つかりません。

 

② 食道裂孔ヘルニア

胸(胸腔)とお腹(腹腔)は横隔膜という筋肉の膜で分かれています。横隔膜には食道裂孔という食道が通る穴が開いており、胸側にある食道とお腹側にある胃がそこでつながっています。
そして、本来腹側にあるべき胃の一部が、胸側に飛び出してしまっている状態を食道裂孔ヘルニアと言います。加齢に伴う下部食道の周りの靭帯や筋肉のゆるみ、肥満、妊娠などでお腹の圧力が上がると胃が持ち上げられてヘルニアが起こります。
無症状の方も多くおられますが、ヘルニアの状態では胃酸の逆流が生じやすくなりますので、胃食道逆流症(逆流性食道炎)を合併することも珍しくありません。
食道裂孔ヘルニアは内視鏡検査(胃カメラ)で診断ができます。

 

【治療は?】

① 呑気症

患者さんからは、「ガスを消すお薬って無いのですか?」と良く聞かれます。消化管内ガス駆除剤という薬もあるのですが、効果は限定的です。
症状を改善するためには根本を断つ、つまり自ら空気を呑み込んでいることを意識し、その癖や呑み込みが生じる環境を直すことが大切になります。
早食いを止めゆっくり食べること、ストレス解消を図ること、姿勢を正すこと、奥歯を噛みしめないように心がけましょう。歯科や口腔外科でマウスピースを作ってもらい、噛みしめ癖を直すという方法もあります。

 

② 食道裂孔ヘルニア

症状がなければ治療の必要はありません。
しかし、胃食道逆流症を併発している場合は、症状を抑えるために胃酸を抑える薬を用います。肥満を解消すること、腹圧が上昇する前屈みの姿勢や腹部を締め付ける服装・コルセットを避けることも大切です。
内服治療や生活習慣を正しても胸やけなどの症状が改善しない場合、脱出部分が大きく胸部の臓器を圧迫するような症状がある場合などには、外科手術が必要になることもあります。